私が登壇していた大学の生徒の話です。
大学には別に何かしたいことがあったわけでもなく、「ただみんなが入学するから受験した」という理由で大学生活をスタートさせたどこにでもいそうな学生です。
私との出会いは半期のみ。週に1度の講義だけ。
そんな彼が、講義を通じて変化していきました。
無気力だった彼が、「何かはじめよう」と思うようになり
地域の活動に参加し始めるところから始めました。
社会の一員として、自分の役割を見出し、「自分にもできることがある」そう感じていたそうです。
そんな彼が、東北の被災地ボランティアに参加し、大きな変化が起こりました。
意気揚々と参加した活動
現地に着いた彼が見たのは、いまだに復興活動の最中にある現状でした。
そこで彼が感じたことは、ほとんど何もできることがない自分の無力感
そして、絶望して帰ってきてからは1か月間食事も喉が通らず、自問自答の時期を過ごしたそうです。
落ち込んでいた期間に、「この現状に対して何かできることがあるはずだ」と再び立ち上がり活動を始めます。企業と一緒に活動することを通じて、経済活動と社会貢献に携わっている。
また、自らボランティア団体を立ち上げるとともに、もっと学ぶ必要を感じ渡米
英語が話せないことで、世界中から集まった人たちと有意義なコミュニケーションを取れなかったことの悔しさと可能性を感じ、再び語学の為に再び渡米した。
全く無気力だった学生が、なぜこんなに主体的に行動し、挑戦と失敗を繰り返し、成長をし続けるようになったのか。
あるとき、彼が私に会いに来てくれたのだ。
その時、「他の大人ではなく、なぜ阪上に出会って変われたのか」を話してくれました。
「阪上さんは、僕たちと過ごす時間、何一つとして「あれをしろ、これをしろ」と言わなかった。普通の大人は、「指図する、脅す、強要する、上から教えてやろう」と感じるんです。阪上さんにはそれがない。そして、まだ未熟な僕らに可能性、視野を広げてくれた。そして、「やったらいい」「やってみたらいい」って。本当に信じてくれている、そう感じたときに「内側から何かやらなきゃ」って強く思えたんです。」と。
阪上塾にはそういう居場所があるんだと思います。
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